Palmax PD-1100 における Save-to-disk 領域の作成について

8.4GB 境界に注意

8.4GB より容量の大きなハードディスクに Save to disk 領域を作る場合は 8.4GB 境界の内側に置かなければいけません.

8.4GB 境界の外側に Save-to-disk パーティションを作ると Save-to-disk 機能を実行したとたんにファイルシステムが破壊されます.

これは PD-1100 において確認済みです. たぶん,PD-1000 でも同様でしょう.

8.4GB 以下の容量のディスクならば,どこに置いてもかまいません.

Save-to-disk 機能は別名 Suspend to Disk, Zero Volt Suspending, Hibernation ハイバネーションとも 呼ばれます.

破壊の実例

例 1:

Corrupt 12GB disk

例 2:

Corrupt 20GB disk

例 3:

Corrupt 30GB disk

問答集

Q. 1

ハイバネーションのためのパーティションはディスクのどこに置いてもいいのか? ディスクの先頭,または終端? パーティションマジックを使えばこの Save-to-Disk パーティションを 作るための作業が楽になるか? それともディスクの初期化からやり直しか?

A. 1

先頭に置いてください.

8.4GB より大きなディスクでは決して終端においては行けません.

PartitionMagicシステムコマンダーSystem Selector といった, データを保持したままパーティションの構成を変更できるアプリケーションを使うと 作業が楽になるでしょう.

そのような機能を持ったソフトウェアをお持ちでなければ, fdisk を使ってディスクの初期化からやり直しになるでしょう.

Q. 2

fdisk は操作をひとつ間違うとデータが全部なくなってしまう. パーティションではなく「ファイル」で save to disk 領域を作ればよいではないか.

私はファイルで作った.動作は完璧だ.

A. 2

大容量のディスクでは「ファイル」で領域を作っても機能しないことがあるのです.

もしファイルで作って機能しているならば,そのまま使って問題ありません.

Q. 3

Linux ではどうなのか.

A. 3

同じです. ただし,井上義也さんによるカーネルパッチ が必要かもしれません.

テスト環境

以下の環境で検証しました.

Palmax PD-1100
128MB of RAM
Windows 98
Fujitsu 12GB disk MHK2120AT
IBM 20GB disk Travelstar 20GN DJSA-220
IBM 30GB disk Travelstar 30GN IC25N030ATDA04

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