COMPUTEX TAIPEI で話題となった Flybook について, 豊島氏が江川科技と交渉をした. 日本にも送ってもらえそうだというのでその情報交換のためのミーティングである.
台湾から豊島氏に送付された PDF のプリントアウトと, それとは別のカタログが参加者に配られた.
(台湾ではなく)大陸のシンセンにある Book Digital 社のカタログだという.
「この会社のマシンが Flybook にそっくりなんですよ.」
「なるほど,小さなボタンの形や位置まで同じですね.」
「しかも,ちゃんと Flybook のロゴまであるんですよ.」
「うわ!ほんとだ!」
この Book Digital という会社が Flybook の製造元に違いない. 豊島氏がこのカタログを中国大陸で手に入れてきたのはもう 5 か月も前のこと. 実は,わたくしも豊島氏からその情報をメールでいただいていた. でも,このサイトのネタにはしなかった. カタログは完成予想図であって実物はないと聞いたからだ.
今,わたくしはとても後悔している. あのときここでとりあげていれば,Flybook の姿を日本で一番早く紹介したサイトになれたのに!
参加者のひとり, penpen 氏がとりだしたのは……なにものですか?これは?
「天才君っていうんですよ.」
「えー,こんなの知らなかった…….」
画面がひっくりかえてタブレットにもなるあたりは Flybook と同じ仕掛け. しかもこれが Windows 95 の時代の品物だというからおそれいる.
(SII WX-1110Z, aka Tensai-kun)
いじってみた.軽い.デジタイザの精度もよい.電池も長もちだ.すばらしい!
まだ見ぬ Flybook についてあれこれ話す.
「色はどうします?」
「黄色かなー.なけりゃ赤.」
「じゃ,私は青.」
「赤いノートブックPC はたまにあるけど黄色は聞いたことないですね.」
「ヒンジのあたり,だいじょうぶかな.」
「報道の写真だと,
ペンで操作するときに片手でディスプレイを押さえてるのが気になる.」
「押さえておかないとくるっとまわっちゃうんですかね.」
「100 回も開閉したらヒンジがゆるゆるになって向こう側にパタンと
倒れそうな気がする.」
「あー,ありそう.」
「よそのウェブ掲示板でも Flybook は話題になってるみたいですね.」
「でも,『日本語キーボード』とか『手書き文字認識』とか
言い出す人たちは絶対,本気で欲しがっていないよね.」
「そーですよねー.」
他のマシンの話題もする。
「VAIO type U はどうなんでしょうねー.」
「外付けキーボード使うときは『台』がいりそう.」
「とりあえず買っときます?」
「いやいやいや.」
「Vulcan PC とか OQO とかは出るんでしょうか」
「望み薄かなー.」
とりあえず 2 台のFlybook を台湾に発注することを確認して閉会.
「本当にくるのかなー.」