Debian のインストール
Debian を PD1000 にインストールするのは至極簡単でした.
Debian ではハードディスクからインストールする方法が提供されているので
以下の手順でできます.
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ハードディスクをデフラグする.
Note : Win 98 では仮想メモリなしではデフラグできませんでした.(いい仕事してるね M$ ! :-)
私のパーティショニングプランにおいてはこれらの移動不可ファイルは
邪魔にならなかったし DOS かなにかでやるのも面倒だったので
気にしないことにしました.
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fips2 を実行.
フロッピードライブがなければ,ブート可能なフロッピーを
作ることは当然できません.
そこで,ここでは fips にウソを教えなければいけません :-)
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インストールに必要な Debian のファイルを
ひとつのディレクトリに集め,
インストーラの指示にしたがって作業する.
(これで loadlin 経由での起動になります.)
私はベースシステムが走るようになったところで終わりにしました.
続けてフルインストールをするにしてもきっと問題なかっただろうと思います.
Debian のベースシステムにより,
インターネットにつなぐために必要なすべてがそろいました.
イーサネットでローカルにも外部にもつながり, FTP や NFS ができます.
これでデスクトップに接続することができ,ファイルを FTP したり,
あるいは CD-ROM を NFS マウントすることもできます.
イーサネットでもナルモデムケーブルでも可能です.
Stampede をインストールする
私の好みのディストリビューションは Stampede です.
ただし,インストールはそう簡単ではありません.
Stampede には NFS インストールがあり,
よくできているのですが,
サポートされているのはイーサネットだけで,
このとき私はまだイーサネット環境を持っていなかったのです.
そこで私は Debian のベースシステムを使って
ナルモデムケーブルで
デスクトップマシンに接続しました.
手順は下記の通りです.
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Debian ベースをインストール.上に書いたとおり.
私の場合, /dev/hda6 に debian を入れた.
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Stampede の boot と roodisk を DOS ディレクトリにダウンロード.
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Debian にて以下を実行 : Stampde の bootdisk を loop device としてマウントし,カーネルを同じ DOS ディレクトリにコピー.
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Debian にて : /stampde ディレクトリを作成し,
デスクトップマシンを経由してインターネットから
すべての Stampede ファイルを ftp でコピー.
(Masquerading Mini-HOWTO でいうゲートウェイとしてデスクトップマシンを使用.)
Stamepde ディストリビューションにいかにアクセスするかについては
各自の環境に大きく依存することはいうまでもない.
CD があればデスクトップコンピュータから ftp するだけでよい.
プロバイダにつながないといけないようであれば,
debian システムから直接いくのもよし,
デスクトップシステム経由でもよし.
モデムさえつながればどちらも可能.
インストールしたいパッケージだけを選んでダウンロードした.
Stampede 本来のディレクトリ構造はいじらない.
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DOS にて : つぎのようにして Stampede カーネルを起動.
LOADLIN zimage root=/dev/ram initrd=rootdisk.gz
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first-time stampede にて : Debian のパーティションをマウント.
そのドライブ上のすべてのファイルを /mnt/debian ディレクトリに移動.
Debian システムをアンマウント.私の場合 :
mount -t ext2 /dev/hda6 /mnt
mkdir /mnt/debian
mv /mnt/* /mnt/debian (エラーが出ても OK)
umount /mnt
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セットアップ中,うっかりターゲットパーティションを初期化しないこと :-)
単に適切なパーティションを指定するだけで充分.
私の場合, /dev/hda6
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ソースとして「Premounted」を選び,
Stampede ファイルのある場所のパスを指定する.
私の場合, /instmnt/debian/stampede.
Note : Stampede のインストールにおいてはソースとターゲットを
同じパーティションにすることが可能である!
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Stampede はインストーラスクリプトの改良をその後も続けていますが,
私が Stampede をインストールをしたときには
手動で /instmnt/tmp を作らなければ
パッケージの指定ができませんでした.
また,ftp しなかった空のディレクトリも自分で消去する必要がありました.
どういうことかというと,KDE を入れたくなかったので PD1000 には ftp しなかったのです.
空っぽの KDE ソースディレクトリを消さないでおくと
クラッシュしてしまいます.
警告はでるものの,これで OK.
Note : あなたがこれを読んでいるころには
クラッシュしないようにインストーラが改良されているかもしれません.
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Stampede インストレーションガイドが
インストレーションフロッピーで起動するようにいってきたら,
当然,DOS モードで起動して次のように実行する必要があります.
LOADLIN zimage root=/dev/hda6
ここでも,ルートパーティションの指定は自分の場合にあわせて直してね!