200X 試用報告

Tidalpwoer 200X

■概要

Tidalpower 200X を借用,評価した.

Windows XP が問題無く動く.もちろんペンも使える.

■外観

金属ボディ.端を持ってもたわまない.この銀色は塗装.

ふたを閉じた状態ではボタンやインジケータの類は見えない.のっぺらぼう.

top lid

キーボードユニットは PD-1100 と共通.唯一継承された Palmax の遺産.

keyboard

底面にはファンの吸気口がある.

bottom

ヒンジは 180 度開かない.120 度がせいいっぱい.

hinge

キーボードはよくもわるくも Palmax とまったく同じ. 一部のキーがイレギュラーな配列だが, ローマ字入力に不都合はない. タッチタイプも可能.

わたくしは PD-1100 購入以来.ほとんどすべてのテキストをこのキーボードで書いている. 初めてこのキーボードを触ったときは「決して打ちやすいとはいえない」という印象をもったが, 慣れてしまった今のわたくしにとっては打ちやすいキーボードだ.

評価機はバックライト輝度調整が キーの刻印(シルクスクリーン印刷)と実際の挙動が逆になっていた. しっかりしてくれ Tidalpower.

スピーカーは安っぽいけれども PD-1100 とくらべるといい音がする. 手を置くと音がこもる.ステレオ.

内蔵マイクはちゃんと機能する.

評価機は残念ながら指紋認証ユニットがあるべき部分はふさがれていた. その下のボタンも機能しなかった.

電源が入っている間,ファンは常に回っている. けっこううるさいかも.

■タッチスクリーン

PD-1100 と同じ「抵抗膜式」のタッチパネルを使っている. 付属のペン以外でも操作可能.もちろん指でも OK.

stylus stylus hoder

右クリックはソフトウェアで実現されている. ちいさなパレットをクリックした後の 1 回は右クリックになる.右ドラッグも可能.

right-button applet

画面は 8.4 インチで 800 x 600. これは PD-1100 より大きいはずなのに, Windows XP をそのままで使うと画面がせまく感じられる. 表示面積を無駄に食いすぎなんだよ XP は.

液晶パネルはコスト重視な選択. 上下方向に視線をずらすと色調が変わって見える. 色調の変化が PD-1100 の場合より気になるのはなぜかといえば, それはきっと,画面が広くなったから.

PD-1100 と同様,画面に映りこみがある.抵抗膜式だからこの程度はしかたがないかな. でも, Windows XP 標準の配色は Windows 98 標準の配色より 明るいから,映りこみはそれほど気にならない.

ペンは金属とプラスチックの複合で PD-1100 のものより重く作られている.特に仕掛けはない.

PD-1100 と違ってドラッグするときにポインタがぶるぶるふるえることはない. クリックしようとしてドラッグしてしまうことはたまにある. ファイルをドラッグ中に落っことすことがある.なにかコツが必要なのかも.

■大きさ,重さ

フットプリントは日本の B5 サイズ. トランジスタ技術とほぼ同じ大きさ. 厚みはトラ技の 1.7 倍. 重さはトラ技の 1.6 倍. こう書くとめちゃくちゃ重そうに思えるから不思議だ.

footprint thickness

わが家の台所のはかりに乗せてみると,1425 グラム(バッテリ込み).

weight

バッテリのみなら 184 グラム. AC アダプタは AC ケーブル「込み」で 414 グラム, AC ケーブル「なし」では 262 グラム.

battery AC adapter with power cable AC adapter without power cable

※「トランジスタ技術」: ぶあつく,重たいことで有名な雑誌. これでも最近は薄くなったかな?

■外部インターフェース

向かって右側面. S-VIDEO,RGB,イーサネット,USB,もうひとつ USB,IEEE1394,モデム,赤外線.

right side

左側面. DC,ファン排気口,ヘッドホン,マイク,PC カード.

left side

背面はバッテリがあるのみ.コネクタ類はなにもなし.

behind

底面にドッキングステーション用のコネクタがある. PD-1000 シリーズ専用ドッキングステーションとは接続できない. ふたの材質はシリコーンっぽい.すぐなくしそう.

interface to proprietary docking station

USB の 2 つのコネクタは同一のバス上にある. 内部的には 2 つバスがあるのに片方は封じられている. もったいない.

PD-1100 では認識しなかった USB デバイス LUA-KTX も 200X では問題なく認識した.

赤外線は NM502i を認識してくれなかった. 200X と PD-1100 を向かい合わせたときは互いを認識したので ポート自体は生きている.

ヘッドホン出力はノイズが多い.PD-1100 のそれよりも耳障り.

5+1 チャネルの出力はない.

Bluetooth や 802.11 などは,ない.

コネクタ,インジケータ,ボタン類についてどれがなにかを示すしるしが評価機にはなかった. これから生産されるものにはわかりやすい表示がなされることを期待したい.

■内部インターフェース

ハードドライブもメモリモジュールも 底面のネジを 2 本はずすだけでアクセスできる.

hard drive and memory module

■OS, ソフトウェア環境

Windows XP がきびきび動く. PD-1100 では使い物にならなかった「検索」画面も 特に遅いとは感じられることなく,普通に使える.

XP のほかに Windows 2000, Windows 98 も使える.

Linux を入れるのにも特に面倒なことはなさそうだ.タッチパネルも含めて.

デバイスドライバは up-to-date なものが手に入る. PD-1100 とは (ナショセミとは)大きく違うところだ.

■パフォーマンス

「モバイル Pentium III 650MHz」

上のひとことで,どの程度のパフォーマンスか,わかる人はわかるでしょう. わたくしはわからない.いろいろな条件で計測してみた.

テストの結果.PD-1100 とくらべて「約 8 倍.」

もちろん,いつも 8 倍で動くわけではない. 何をやらせるかによって大きく違うのだが, いつも 4 倍を上回り,16 倍を下回る成績を出した. そういう意味で,おおざっぱに 8 倍速.

OS が Windows 98だと, バッテリ駆動時には 650MHz のはずのクロックが 500MHz に制限されてしまう. 一方,Windows XP ではこのような制限はない. XP は 98 よりも賢い電源管理をしているから.

ちなみに評価機の搭載メモリは 256MB.

Mobile Celeron 600MHz の廉価版もあり.

■パワーマネジメント

バッテリのもち時間は実測で 50 分から 80 分. PD-1100 の標準バッテリ駆動時と同じくらいか,ちょっと短めかな.

より長時間バッテリ駆動させたければそのぶんだけ予備のバッテリを持てばいい. 200X では Windows XP 自前の「休止」状態を使うことができる. バッテリが残り少なくなり自動で休止状態になったらそのときにバッテリを交換すればいい.

PD-1100 の場合,いつバッテリを交換するか, そのタイミングをはかりながら作業する必要があった. うっかりすると,バッテリを交換するために AC 電源をさがすという事態になることもあった. 200X ではそんな心配は無用だ.

評価機はバッテリの残量がわずかになると警告音が鳴る. 数秒ごとに「ぷぴー」.まぬけだ.

■謝辞

豊島功さん,評価機貸し出しありがとうございました.キーボードごめんなさい.


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