Outlook Express を「クロスプラットフォーム」と書いてしまいましたが,これは正しくなかったようです. Windows 版の Outlook Express と Mac 版の Outlook Express はまったく別物だからです.
(20020220)
Outlook Express 5.0 を「クラリスメールからの以降がもっとも簡単」と書いてしまいましたが, それは Outlook Express 4.5 での話でした. バージョンが 5.0 になったときにクラリスメールからのインポート機能が削られていることに気づかずに 正しく更新していませんでした.ごめんなさい. しかも対応するクラリスメールのバージョンは 2.0 のみ.
(20040522)
警告. 「クラリスメール(Lite 版含む)」 または「Cyberdog」を メールの読み書きに使っている人は,すぐに 他のメールソフトウェアに乗り換えなさい. これらは,西暦 2000 年問題に対応していません. また,これから対応する予定もありません. あなたの発信したメールを受け取った人に迷惑が かかる可能性があります.
クラリスメール Lite は 1999 年の時点で,もう,問題があるそうです. 受信箱などでソートの並び順が正しくならない場合があるそうです.
その他のメールソフトウェアを使っている人も, 常に最新版に更新するよう,心掛けてください.
(19990111)
クラリスメール 2.0 から移行するときに
最も手間が少ないのは Outlook Express (4.5 以降) です.
その他のメールソフトウェアについては,
下記を参照してください.
(19990127)
Musashi ユーザは早めに 3.0.4 (以降) にアップグレードしてください.
++Mail ユーザは早めに 3.0.4 (以降) にアップグレードしてください.
Postino ユーザは早めに 1.3.1 (以降) にアップグレードしてください.
それ以前のバージョンは西暦 2000 年以降,誤動作することがあり得ます.
(19990316)
なんてったって,無料だ.これにつきる.
4.0 まではいまいちだったが,4.5 から立派になった. 機能もじゅうぶんそろっている.パフォーマンスもわるくない. カスタマイズの方法もいくつか提供されている.
受信中にクラッシュするなんてこともないし, 添付ファイルを取りこぼすこともない.
添付ファイル名が化けることがある. これは相手のメールソフトウェアに 問題があることが多いが Netscape に 原因があることもある. 添付ファイルに関してはどちらかというと Netscape はトラブルが 少ない方だ.
テキストファイルを添付ファイルとして送信すると 漢字コードと改行コードを勝手に変換してしまう. このせいで受け取った人の環境によっては 文字化けしてしまうことがある.
ウェブブラウザ (Navigator)と一体化しているのが 「よしあし」.
「よし」 は,ブラウザとシームレスにつながること, それに「HTML メール」に完全対応していること.
「あし」は, ウェブブラウズしているときにたまに 落ちる(クラッシュする)こと. メール機能 (Messenger) 自体は 落ちることはないのだが, ウェブブラウザ機能 (Navigator) の方は, JavaScript やらプラグインやらを 使ったページではクラッシュすることが たまにある. このときにメール機能も道連れに 死んでしまうのだ. そうなったらもちろん,Mac OS 自体も リスタートする必要がある.
あと,ウェブブラウザに Internet Explorer を 使っている人は,Netscape でメールを読むことに メリットを感じないでしょうね。
POP を使っている場合は同一ユーザでマルチアカウントができない. マルチユーザはできる.
検索の条件組み合わせが強力.
多国語対応.英語版でも日本語が問題なく使える.
クロスプラットフォーム.
インストールすると機能拡張フォルダに 「IdleTime」というファイルができるが, これは必ず捨てること.
作者: | Netscape Communications Corporation |
ライセンス: | 無料 |
よいところ: | 無料.クロスプラットフォーム.HTMLメール. |
残念なところ: | Navigator の安定性 |
(19991019)
かつては評判が悪かったが,4.5 以降はよくなった. 4.5 より古いバージョンの Outlook Express はゴミ箱に捨ててください.
ひとつ,大きな特徴は他言語であること.英語版でも日本語が使える. たとえば,日本語とフランス語のメールをやりとりする人には, Outlook Express がおすすめ. (フランス語のかわりにドイツ語や韓国語でも同じ.) 間違って文字化けしてしまったメールも, ユーザによる指定で復活できる場合があるという点で Outlook Express はベストだ.
クロスプラットフォーム.
アップルスクリプト対応.
クラリスメールからの移行がもっとも簡単.
作者: | Microsoft |
ライセンス: | 無料 |
よいところ: | 無料,他言語.多機能.HTMLメール. |
残念なところ: | |
(19991019)
「Pro」がつく Eudora は,クニリサーチによる市販パッケージソフトウェアです. 「Light」がつく Eudora はクニリサーチによる無料ソフトウェアです. 中田 了 氏による無料の「Eudora-J」とは別物と考えてください. (元は同じだったのですけど.)
Light 版は無料です.Pro 版にくらべると 同一ユーザでマルチアカウントができない, UUENCODE できないなどの機能制限があります.
Eudora シリーズは歴史があり,古くからインターネットメールを 使っている人たちに Eudora Pro ユーザが多い.
ユーザが多いわりには,よいという噂も 悪いという噂もあまりきかれない.
HTML メールに対応しているが, 組み版機能については かなり貧弱で,表組 (TABLE タグ) すらサポートしていない. そのかわり,受信した HTML メールを Netscape または Internet Explorer で表示させる機能がある.
日本語と英語以外は読み書きできない. フランス語やドイツ語のメールさえも正しく読めない.
アップルスクリプト対応.
クロスプラットフォーム.
日本語版作者: | クニリサーチ |
Pro 版ライセンス: | 1ライセンス ¥12,800 |
Light 版ライセンス: | 無料. |
よいところ: | 多機能.HTMLメール. |
残念なところ: | |
(19990712)
全体的によくできている. 機能のバランスもよい.
旧バージョン 1.0.6 までは添付ファイルの送信に AppleDouble に対応していなかったが, バージョン 1.5 より対応するようになった。
HTMLメールはWebブラウザーをたちあげないと見ることができない.
バージョン 1.0.6 まではめったにクラッシュしなかったが 1.5.0〜1.5.2 では時々クラッシュすることがあったようだ. 最近のバージョンは,どうかな?
試用期間は 3 週間.
作者: | アリーナプロジェクト |
ライセンス: | ¥3,800 |
よいところ: | |
残念なところ: | |
(19990716)
海のむこうの人が開発しているソフトだが, ちゃんと日本語のメールがやりとりできる.
検索がめちゃくちゃ速いのが特徴だが, どういうわけか,「ひらがなは検索対象にならない.」 全文検索はいいけれど他の条件(日付けとか)は指定できない.
(英語版の)PowerMail が立ち上がったら, メールを取り込む前に,つぎの設定をしておいたほうがいい: 「Edit」メニュー→「Preferences...」にて 設定ダイアログを開き,「Encoding」をクリック. 「For undefined incoming messages」の 項目を「ISO-2022-JP」に変更して,OK.
落ちるという話はきかない.メールボックスが壊れるという話もきかない. メッセージや添付ファイルを取りこぼすという話もない.
多国語対応. 一度言語を間違えて受信すると (つまり文字化けすると)二度と直せない.
HTML メールを受け取ると文字化けるが, 地球アイコンをクリックするとブラウザが立ち上がる.
英語版は非常に残念ながら日本語の扱いは完全ではなく,ごくまれに文字化けを起こす.日本語版で解消するかどうかわからないが期待ぐらいはしていいだろう. たまに文字化けするくらいは気にしないひと,マニアックなひと向け.
デモ版は 30 日間限定で,メッセージ件数が 200 以上になると それ以上新規メールを受け取れないようになっている.
作者: | CTM Development |
ライセンス: | US$ 49 |
日本語版ライセンス: | 9,800円(/1ユーザ) |
よいところ: | 全文検索がめちゃくちゃ速い.多国語対応 |
残念なところ: | ごくまれに文字化けを起こす(英語版). |
(19990813)
Postino は有償の製品版(キーウェア)と無料の Classic 版がある.
製品版はお金を払わなくても 2 週間試用できる. それを過ぎると受信したメールを読むことさえ できなくなる. オンラインによる通信販売あり(要クレジットカード).
日本語と英語以外は読み書きできない. フランス語やドイツ語のメールさえも正しく読めない.
落ちるとかいう話はきいたことがない. メールボックスが壊れるとかいう話もきかない. メッセージや添付ファイルを取りこぼすことはたまにあるようだ.
将来のバージョンでは Cyberdog や PowerMail に 匹敵する高速検索を実装するそうだ. そうなったらいいなあ.
作者: | システムクリニック |
製品版ライセンス: | 3810円 税別 |
Classic 版ライセンス: | 無料. |
よいところ: | Classic 版は無料. |
残念なところ: | |
(19990316)
ここで紹介するのは中田 了 氏による 「Eudora-J」です. クニリサーチによる「Eudora Pro」「Eudora Light」 とは別物ととらえてください.たしかに元は同じものだったのですが.
「えうどら」とよむ人がいますが, 「ゆーどら」とよむのが普通です.
Eudora-J は最も歴史があり,人気のあった メールソフトウェアであり,現在も中田氏により サポートが継続されています.
しかし,Eudora-J はもう,その役割を終えたと思う. 無料のメールソフトウェアが欲しいなら Netscape や Outlook Express のほうがおすすめだ.
昔のバージョンは「終了しなくなる」という バグがあったんですけど,最近はどうなんでしょう?直ったんでしょうか. メールボックスが壊れるとかいう話はきかない. メッセージや添付ファイルを取りこぼすことはごくまれにあるようだ.
以前のバージョンは添付ファイルに AppleDouble (MIME の base64) が 使えなかったが, 1.3.8.8r5 からエンコード(送信)のみできるようになった. 依然としてデコード (受信時の復元) はできない.
日本語版作者: | 中田 了 |
ライセンス: | 無料 |
よいところ: | 無料 |
残念なところ: | 貧弱.AppleDouble のデコードができない. |
(19990712)
お試し版は,30 日をすぎるとペットがいなくなる. (ただのメールソフトウェアになる.)
おもちゃとしてはとてもグッドなのだが, 仕事に使うためのメールソフトウェアではない. 実際,PostPet のマニュアルにも, そんなような意味のことが書いてある. 仕事用のメールアカウントと PostPet 用のアカウントの二つを 用意して,仕事用のアカウントには 別の(ちゃんとした)メールソフトウェアを 使うのがいいようだ.
受信簿を開いた状態で受信をすると たまにクラッシュする. バックグラウンドで放っておくとたまにクラッシュする. 他のメールソフトウェアから 送られた添付ファイル付きのメールを うけとってくれないことがある.
Windows 版の PostPet は 30 日使ったくらいでは 一度もクラッシュしなかった. Windows ならたとえ PostPet が クラッシュしたところでなんの問題もないけれど, Mac の場合は,必ずシステムの再起動をしなければいけない. これじゃ仕事にならん!
でも,いいよね.これ. これこそが「モダンな」ユーザーインターフェースというものだね.
作者: | ソニーコミュニケーションネットワーク株式会社 |
ライセンス: | 3,980円 税別 |
よいところ: | かわいい |
残念なところ: | 仕事のメールには使わないほうがいい. |
(19990302)
「ぷらぷらめーる」と読む.特徴は,メールの分類を,よくある「フォルダ」 ではなく,「抽出シート」でおこなうこと.
たいていの「フォルダ」式のメールソフトウェアでは 一通のメールが複数のフォルダに入ることはないが, ++Mail では一通のメールが複数の抽出シートに現れる ようにすることはごく自然にできる. ++Mail のユーザのほとんどはこの「抽出シート」という 概念に惚れたらしい. この概念にピンとこない人には ++Mail は特におすすめとは言えない. 他にいいソフトはいっぱいある.
++Mail はパッケージソフトウェアとして販売される製品版と, シェアウェアの Lite 版がある.製品版には,お試し版もある.
3.0.3 までは,メールボックスが壊れるということが よくあったが,3.0.4 で直ったそうだ. 最近は安心して使えるように,なったのかな?
HTMLメールは添付ファイルとして扱われる.
Lite 版はシェアウェアで試用期間は 30 日間. それをすぎても機能的にはかわらない.
製品のお試し版の試用期限は 30 日間. それを過ぎるとメールの送受信ができなくなる. メールの保管ファイルが 1MB を超えても 送受信ができなくなる.
作者: | ソフトフロント |
製品版ライセンス: | 税別 12,800円 |
Lite 版ライセンス: | シェアウェア ¥3500 |
よいところ: | ユニークなメール管理方法. |
残念なところ: | 誇大広告. |
(19990708)
Eudora-J から乗り換えるのには 何がいい?という議論が始まると 必ず候補にあげられるのが Musashi. しかし,おすすめできない.
環境にもよるようだが,よくクラッシュする. 3.0.0 の頃はひどかった.最近のバージョンは いくぶんましになったようだが.
HTMLメールは全て添付書類として扱われる. HTMLの添付書類をダブルクリックする とウェブブラウザが起動して内容が表示される.
試用期間は 40 日間.
作者: | Sono Software |
ライセンス: | シングルユーザライセンス 3,500円,シェアウェア |
よいところ: | |
残念なところ: | 不安定 |
(19991019)
全然ダメ.
おもちゃとしてはいいかもしれないが, 仕事用のメールソフトウェアを別に用意すべき.
作者: | コラボ |
ライセンス: | 無料. |
よいところ: | 無料.たのしいかも. |
残念なところ: | クラッシュ,特異なインターフェース. |
(19990401)
たいへん人気があったが,もはや死んだ.
かつては「最強のメールソフトウェア」の名を ほしいままにしたクラリスメールだが, サポートが打ち切られた.
西暦 2000 年問題に対応していない. もはや修正される見込もない. 一刻もはやく他のメールソフトに乗り換えるべし.
移行先は Outlook Express 4.5 (以降)が,最も簡単だ.
アップルスクリプト対応.
作者: | アップルコンピュータ |
ライセンス: | ¥6,900 |
よいところ: | 非常に多機能. |
残念なところ: | もう,サポートされない. |
(19990412)
西暦 2000 年問題に対応していない. たまにクラッシュする. もはやサポートもされない.
有志による 2000 年問題の 対策が公開されている.
作者: | Apple Computer |
ライセンス: | 無料. |
よいところ: | 無料.高速な検索.ブラウザとのシームレスな連係. |
残念なところ: | もう,サポートされない. |
(19990622)
ファイアウォールの向こうの POP サーバに アクセスしようとするとクラッシュするらしい?
他にはちいさな問題がある程度だが,開発元はもはや 全くサポートしていないので,乗り換えたほうがいい.
作者: | ヒューリンクス |
ライセンス: | 無料. |
よいところ: | 無料. |
残念なところ: | もう,サポートされない. |
(19990122)
(19990111)
×送信時に 2 桁の西暦をつけてしまう:
×受信した 2 桁の西暦を誤変換する:
◯送信・受信ともに問題なし:
(19990729)
いまのところ,メールを受信しただけで 感染するウィルスはないとされています.
でも,特定のメールソフトウェアの, 特定のバージョンにターゲットをしぼれば, そのバグ(あるいは仕様の穴)をつついて, そういうメールを作ることは可能です.
ユーザがわの防衛策はあんまりないんですが, しいて書くならつぎのようになります:
上でしつこいくらい「にせもの」について警告していますが, (メールではなく)ウェブの上では「にせもの」 にあうことはめったにありません. ウェブでは大勢の人が監視しているので そういうものは早期に排除されることが多いのです.
でも,あなたが受け取ったメールはたいていの場合, 見る人はあなた一人か,あるいはせいぜい数人です. あなたがチェックしなかったら誰がするでしょう. そうです,あなたがチェックしなかったら誰もやってくれません. あなたがチェックしなきゃいけないのです.
(19990616)
木本が使っているのは Netscape の英語版です.
(19991019)